アタマではわかっておりますが
2002年11月1日子供ってね、
十分愛されてるってわかると
むやみに甘えてこないんだよ
自立できない人って
自分に本当の自信がない人なんじゃないかと思うの。
自分に自信がない人って、
十分に愛されてるってどこかで思えない人じゃないかしら。
むやみやたらに自信があるように見せている人って、
本当の自信がないから一生懸命そう見せようとしているのよ。
どこか強がって見せているけど、
不安があって、
焦って、
攻撃的になってしまう。
どんな境遇でも自分は生きていけると思える程は自信がない。
本当の自信って
依存しないことって
自分を愛せることだと思うの。
どんな自分でも。
どんな自分でも本当に愛せるようになるためには、
子供の頃の本当の愛情が大切。
心の真ん中に本当の愛情があれば、
不安にならずに、
本当の自信を持って生きていける。
十分愛されてるってわかると
むやみに甘えてこないんだよ
自立できない人って
自分に本当の自信がない人なんじゃないかと思うの。
自分に自信がない人って、
十分に愛されてるってどこかで思えない人じゃないかしら。
むやみやたらに自信があるように見せている人って、
本当の自信がないから一生懸命そう見せようとしているのよ。
どこか強がって見せているけど、
不安があって、
焦って、
攻撃的になってしまう。
どんな境遇でも自分は生きていけると思える程は自信がない。
本当の自信って
依存しないことって
自分を愛せることだと思うの。
どんな自分でも。
どんな自分でも本当に愛せるようになるためには、
子供の頃の本当の愛情が大切。
心の真ん中に本当の愛情があれば、
不安にならずに、
本当の自信を持って生きていける。
すかさずダイスを転がせ
2002年10月25日ワタシに感染する気ある?
ワタシとまざりたいと思う?
「一体感を求める」のは恋愛感情。
でも、
お互いに
お互いの現実を
片方の足でしっかり踏みしめていないと
とても危険。
だから、フロイドは
恋愛は異常感情と言うの。
ワタシとひとつになりたい?
ココロもカラダもひとつになりたい?
アンタとは死んでもイヤ
他の誰とも混ざりたくなんかないもんね俺
俺は俺
人は人
何時でも何処でも
誰とでも対立していたいの
ただ彼女だけが
俺を優しい気持ちにさせるんだよ
俺に優しくすることを
俺は
彼女にだけは許すんだよ
大切な人には
限りなく優しく
そうでない人には
限りなく残酷になれれば一人前だ
何も分かってないくせに
ワタシの側にこないで
アンタ、ワタシのこと分かってるつもりなの?
救ってやれると思ってるの?
それこそ傲慢な思い上がりよ
分かるはずないわ!
アンタが全部ワタシのものにならないなら、
ワタシ、何もいらない
だったら、ボクに優しくしてよ
優しくしてるなんて
嘘だ!
笑った顔でごまかしてるだけだ!
曖昧なままにしておきたいだけなんだ!
曖昧なものはボクを追いつめるだけなのに…
ザワザワするんだ
落ち着かないんだ
声を聞かせてよ
ボクの相手をしてよ
ボクに構ってよ
じゃあ、何もしないで
もう側に来ないで
アンタ、ワタシを傷つけるだけだもの
ワタシじゃなきゃダメなんて
嘘ね!
アンタ、誰でもいいんでしょ
ワタシに逃げてるだけなんでしょ
それが楽で傷つかないもの
ホントに他人を好きになったことないのよ!
自分しかここに居ないのよ
その自分も好きだって感じたことないのよ!
一体感を求めるのと
承認欲求と
依存と
自分と他人の区別がついているのと
恋愛感情と
甘ったれたなれ合いと
お互い自立した恋愛と
一回一回、
相手を見ながら
距離を測りながら、
対話していかなければならない。
すごく疲れる。
疲れるなあ。
ワタシとまざりたいと思う?
「一体感を求める」のは恋愛感情。
でも、
お互いに
お互いの現実を
片方の足でしっかり踏みしめていないと
とても危険。
だから、フロイドは
恋愛は異常感情と言うの。
ワタシとひとつになりたい?
ココロもカラダもひとつになりたい?
アンタとは死んでもイヤ
他の誰とも混ざりたくなんかないもんね俺
俺は俺
人は人
何時でも何処でも
誰とでも対立していたいの
ただ彼女だけが
俺を優しい気持ちにさせるんだよ
俺に優しくすることを
俺は
彼女にだけは許すんだよ
大切な人には
限りなく優しく
そうでない人には
限りなく残酷になれれば一人前だ
何も分かってないくせに
ワタシの側にこないで
アンタ、ワタシのこと分かってるつもりなの?
救ってやれると思ってるの?
それこそ傲慢な思い上がりよ
分かるはずないわ!
アンタが全部ワタシのものにならないなら、
ワタシ、何もいらない
だったら、ボクに優しくしてよ
優しくしてるなんて
嘘だ!
笑った顔でごまかしてるだけだ!
曖昧なままにしておきたいだけなんだ!
曖昧なものはボクを追いつめるだけなのに…
ザワザワするんだ
落ち着かないんだ
声を聞かせてよ
ボクの相手をしてよ
ボクに構ってよ
じゃあ、何もしないで
もう側に来ないで
アンタ、ワタシを傷つけるだけだもの
ワタシじゃなきゃダメなんて
嘘ね!
アンタ、誰でもいいんでしょ
ワタシに逃げてるだけなんでしょ
それが楽で傷つかないもの
ホントに他人を好きになったことないのよ!
自分しかここに居ないのよ
その自分も好きだって感じたことないのよ!
一体感を求めるのと
承認欲求と
依存と
自分と他人の区別がついているのと
恋愛感情と
甘ったれたなれ合いと
お互い自立した恋愛と
一回一回、
相手を見ながら
距離を測りながら、
対話していかなければならない。
すごく疲れる。
疲れるなあ。
豆知識その2
2002年10月24日不幸とは何か?
読んで字の如く
幸福の否定形である
しかし
幸福でない状態にあるからといって
即不幸とは限らない
敢えて
不幸と呼ぶところには
積極的な意図がある
不幸は才能です
なろうとする強い意志が必要なのです
そして
不幸な人間は
常に周りにこれを感染させる傾向にある
読んで字の如く
幸福の否定形である
しかし
幸福でない状態にあるからといって
即不幸とは限らない
敢えて
不幸と呼ぶところには
積極的な意図がある
不幸は才能です
なろうとする強い意志が必要なのです
そして
不幸な人間は
常に周りにこれを感染させる傾向にある
牙をもて
2002年10月22日今、私たちがやらねばならないこと、
それは静かに敵の中を歩くことだ。
奴らはあるかぎりの武器を持っている。
私たちが持っているものは信念だけだ。
多分やつらは、私たちの言葉に耳を貸すだろう。いや、貸さないかもしれない。
だが、私たちは信念の民だ。
私たちの心臓は、ちゃんと着くべきところに着いている。
準備は全て完了した。
私たちは、固まって歩いていく。
やつらは私たちを殺せまい。
あなたが何を思っているか、私にはわかる。
私たちは、きっと敵に飲み込まれてしまうだろう、とあなたは思っている。
世界に対抗して屈服しない私たちとは、
いったい何だろう?
やつらは随分前から私たちのところにやってきては、
みんなが同じ顔になるように、私たちを丸め込んで白い顔にしようと懸命だった。
私たちは、この私たちのものの考えを変えようとするやつらの固定観念がよく理解できなかった。
いったいなぜ私たちを放っておいてくれないんだろう?
私たち、数は少ないし、土地だって広大ではない。
そして、彼らにとって、価値のありそうなものなど少しも持っていないのだ。
やつらは、大地を眺めるのに決して跪こうとしない。
上の方から見下すのだ。
奴らはアリの重要性を認めない。
蜘蛛の巣の美しさを見ようとしない。
畑で土が掘り起こされるのを見たことがない。
コオロギの鳴き声なんか聞きたくもないのだ。
私たちには、自分を偽ることなんてとてもできやしない。
お金と所有が人を幸せにするなんてことを信じるふりをして、世を渡ることなど、
どうしてできるだろう?
口を開けば、奴らは、私たちにはもっと物が必要だと言う。
しかし、物を持てば、私たちはその代償に、自分の魂を売らねばならない。
奴らに乗せられて、魂を失った彼らは今、どこにいるのだろう?
もう一度、元に戻ろうとしているだろうか?
だが、それはできない相談だ。
だって、彼らにはもうルーツがない。
だから、私たちは死にもの狂いで闘うのだ。
それは静かに敵の中を歩くことだ。
奴らはあるかぎりの武器を持っている。
私たちが持っているものは信念だけだ。
多分やつらは、私たちの言葉に耳を貸すだろう。いや、貸さないかもしれない。
だが、私たちは信念の民だ。
私たちの心臓は、ちゃんと着くべきところに着いている。
準備は全て完了した。
私たちは、固まって歩いていく。
やつらは私たちを殺せまい。
あなたが何を思っているか、私にはわかる。
私たちは、きっと敵に飲み込まれてしまうだろう、とあなたは思っている。
世界に対抗して屈服しない私たちとは、
いったい何だろう?
やつらは随分前から私たちのところにやってきては、
みんなが同じ顔になるように、私たちを丸め込んで白い顔にしようと懸命だった。
私たちは、この私たちのものの考えを変えようとするやつらの固定観念がよく理解できなかった。
いったいなぜ私たちを放っておいてくれないんだろう?
私たち、数は少ないし、土地だって広大ではない。
そして、彼らにとって、価値のありそうなものなど少しも持っていないのだ。
やつらは、大地を眺めるのに決して跪こうとしない。
上の方から見下すのだ。
奴らはアリの重要性を認めない。
蜘蛛の巣の美しさを見ようとしない。
畑で土が掘り起こされるのを見たことがない。
コオロギの鳴き声なんか聞きたくもないのだ。
私たちには、自分を偽ることなんてとてもできやしない。
お金と所有が人を幸せにするなんてことを信じるふりをして、世を渡ることなど、
どうしてできるだろう?
口を開けば、奴らは、私たちにはもっと物が必要だと言う。
しかし、物を持てば、私たちはその代償に、自分の魂を売らねばならない。
奴らに乗せられて、魂を失った彼らは今、どこにいるのだろう?
もう一度、元に戻ろうとしているだろうか?
だが、それはできない相談だ。
だって、彼らにはもうルーツがない。
だから、私たちは死にもの狂いで闘うのだ。
ひとふた(ひとりだけどふたり)
2002年10月21日□空には雲だわ
ラブ アンド ピース
■君には僕でしょ?
ボーイ ミーツ ガール
□夢かまぼろしか
■君は幸せかい?
□…そんなのわかんない。
□■出会いはふしぎ
■恋したころは
□…あわと消えたの?
[歌ヴァージョン]
□そらくも らぶぴー
■きみぼく ぼいみつー
□ゆめまぼ
■きみしあ?
□そんわか
□■であふし
■こいころ
□あわきえ?
ラブ アンド ピース
■君には僕でしょ?
ボーイ ミーツ ガール
□夢かまぼろしか
■君は幸せかい?
□…そんなのわかんない。
□■出会いはふしぎ
■恋したころは
□…あわと消えたの?
[歌ヴァージョン]
□そらくも らぶぴー
■きみぼく ぼいみつー
□ゆめまぼ
■きみしあ?
□そんわか
□■であふし
■こいころ
□あわきえ?
苦痛なら耐えましょう。苦痛ならね。
2002年10月20日彼女の行為は、
苦痛ですか?それとも、迷惑ですか?
迷惑なら我慢をするに価しないが、
苦痛なら耐えなければいけない
行って彼女を見殺しにしなさい
彼女の行為を
少しでも迷惑だと思うなら
警察か救急車を呼べばいいのです
そうして
もう二度と
何があっても
二度と
会わないこと
その時
彼女が自分の手で
警察なり救急車なりを呼ぶことができたなら
それは、あなたと彼女の恋愛的瞬間と言えるだろう
苦痛ですか?それとも、迷惑ですか?
迷惑なら我慢をするに価しないが、
苦痛なら耐えなければいけない
行って彼女を見殺しにしなさい
彼女の行為を
少しでも迷惑だと思うなら
警察か救急車を呼べばいいのです
そうして
もう二度と
何があっても
二度と
会わないこと
その時
彼女が自分の手で
警察なり救急車なりを呼ぶことができたなら
それは、あなたと彼女の恋愛的瞬間と言えるだろう
見なし患者になりたくないな
2002年10月19日■年寄りは、世間の気遣いで自分が老人になったことをいやという程、意識するんだ。
世間が年寄りを骨の髄まで年寄りにしちまうのさ。
そして、しまいには本当に老いぼれちまうのさ。
俺も来年、定年だ。
この標示を見る度に、俺も勘兵衛さんみたいに違う世界に吸い込まれそうになる。
「お前はもう年だ。あとは世間の同情と哀れみで生きていくだけ。燃え尽きるのをじっと待つだけ」・・・
□あなた方は、年をとることがそんなにつらいのかね。怖いのかね。
■じゃあ、あんたはどうなんだい?
□確かに怖くないと言えば嘘になる。
しかし、私には、まだまだ学ぶことが山ほどある。
私のやることに終わりはない。
やればやるほど無限大に広がっていく。
勘兵衛さんには何があるのかね?
◇わしか。わしにはこのバスがあるぞ。
このバスがわしの…すべてじゃ
■あなたは残酷な人だねえ。せっかく老人が夢を見ているのに
□しかし私は、勘兵衛さんは何かを見つけるべきだと思う。
彼には、何も見ずにただ生きていてほしくはない。
■お客さん、眠そうだね。
その何かを掴めるヤツなんてほんの一握りさ。
あんたには持てない者の気持ちなど分かるまい。
本当に眠そうだよ。お客さん。
夢を見ていた方が楽だよ。
□いや、私は眠くない。
■寝ちまった方が残りの人生楽しくなるよ。
□私は眠らないっ!!
確かに、私には持てない者の気持ちは分からない。
しかし、それは持てないのではなく、
持とうとしないのだ…と信じたい。
老耄がそれらをすべて奪い去ってしまうなどと私は信じたくない。
現実の中で学ぶこと…
楽しむこと…
勘兵衛さんにもそれを知って欲しかった。
世間が年寄りを骨の髄まで年寄りにしちまうのさ。
そして、しまいには本当に老いぼれちまうのさ。
俺も来年、定年だ。
この標示を見る度に、俺も勘兵衛さんみたいに違う世界に吸い込まれそうになる。
「お前はもう年だ。あとは世間の同情と哀れみで生きていくだけ。燃え尽きるのをじっと待つだけ」・・・
□あなた方は、年をとることがそんなにつらいのかね。怖いのかね。
■じゃあ、あんたはどうなんだい?
□確かに怖くないと言えば嘘になる。
しかし、私には、まだまだ学ぶことが山ほどある。
私のやることに終わりはない。
やればやるほど無限大に広がっていく。
勘兵衛さんには何があるのかね?
◇わしか。わしにはこのバスがあるぞ。
このバスがわしの…すべてじゃ
■あなたは残酷な人だねえ。せっかく老人が夢を見ているのに
□しかし私は、勘兵衛さんは何かを見つけるべきだと思う。
彼には、何も見ずにただ生きていてほしくはない。
■お客さん、眠そうだね。
その何かを掴めるヤツなんてほんの一握りさ。
あんたには持てない者の気持ちなど分かるまい。
本当に眠そうだよ。お客さん。
夢を見ていた方が楽だよ。
□いや、私は眠くない。
■寝ちまった方が残りの人生楽しくなるよ。
□私は眠らないっ!!
確かに、私には持てない者の気持ちは分からない。
しかし、それは持てないのではなく、
持とうとしないのだ…と信じたい。
老耄がそれらをすべて奪い去ってしまうなどと私は信じたくない。
現実の中で学ぶこと…
楽しむこと…
勘兵衛さんにもそれを知って欲しかった。
そして静かに心は離れていくと
2002年10月18日きっとある年齢にならないと
見えていても見えないものがあるのだろう。
それは一方で
ある年齢になると見えなくなってしまうことでもあるのだろうが──
見えていても見えないものがあるのだろう。
それは一方で
ある年齢になると見えなくなってしまうことでもあるのだろうが──
上手な年のとりかた
2002年10月16日わたしは知っている、
わたしは傷を負ったが、
年ごとに新しい芽で身を装う木のように
それがひとりでに癒えてしまったことを。
わたしは知っている、
かつては悲しみにうち沈んで歩いたこともあったけれど
わたしが今憶えているすべては
心安らぐ、あの秋の光だということを。
わたしは知っている、
もしも立ち止まって
世の中は失意の歌しか歌わないことに気づいたならば
わたしの人生はもっと不幸になったろうことを。
しかしわたしは
わたしの歌のすこやかさを映す
畑や小川の世界に生きることを選んだのだ。
昼間がその目をぴったり閉じて
空がぐっすり眠ったら、
月は片顔で昇りそめ
星は夜空に穴あける。
わたしは日々年取ってゆく。
でも知ってるぞ、
消えゆこうとする青春は
わたしの不確かな知恵に身を潜め
刻一刻と若返ってゆくことを。
わたしは傷を負ったが、
年ごとに新しい芽で身を装う木のように
それがひとりでに癒えてしまったことを。
わたしは知っている、
かつては悲しみにうち沈んで歩いたこともあったけれど
わたしが今憶えているすべては
心安らぐ、あの秋の光だということを。
わたしは知っている、
もしも立ち止まって
世の中は失意の歌しか歌わないことに気づいたならば
わたしの人生はもっと不幸になったろうことを。
しかしわたしは
わたしの歌のすこやかさを映す
畑や小川の世界に生きることを選んだのだ。
昼間がその目をぴったり閉じて
空がぐっすり眠ったら、
月は片顔で昇りそめ
星は夜空に穴あける。
わたしは日々年取ってゆく。
でも知ってるぞ、
消えゆこうとする青春は
わたしの不確かな知恵に身を潜め
刻一刻と若返ってゆくことを。
オセロ
2002年10月15日わたしは醜いものを眺めながら、
そこに美しいものを見る。
はるかわが家を離れていながら、
故郷の友だちに会う。
うるさい音を聞きながら、
その中にコマドリの歌を聞く。
人込みの中にいても、
思い出すのは悦びの夏。
孤独の夜にあって、
感謝の昼を生きる。
けれど悲しみが毛布のように広がり、
もうそれしか見えなくなると
どこか高いところへ目をやって
胸の奥深くに宿るものの影を見つける。
そこに美しいものを見る。
はるかわが家を離れていながら、
故郷の友だちに会う。
うるさい音を聞きながら、
その中にコマドリの歌を聞く。
人込みの中にいても、
思い出すのは悦びの夏。
孤独の夜にあって、
感謝の昼を生きる。
けれど悲しみが毛布のように広がり、
もうそれしか見えなくなると
どこか高いところへ目をやって
胸の奥深くに宿るものの影を見つける。
深淵に臨む如く、薄氷を踏む如く
2002年10月14日ぼくのまちに
白夜がやってきた
巨大なバケツが逆さまに落ちてきて
まちを覆ったんだ
まちの天井
つまりバケツの底を
ひとびとは空と呼んだ
まちに
閉所恐怖症の男がいた
かれは「ここから出たい」と叫び
空に向けてピストルを放った
天井で金属音
その瞬間
空にはじめて星が誕生した
六等星くらいの青い星
「太陽をつくろう」とだれかが言い出した
まちじゅうの打ち上げ花火が集められ
束ねて空に向けられた
3、2,1
バケツの中でその音は
何十倍にも反響し
ひとびとの鼓膜を破った
やがて
空は粉々に砕け
ひとびとの上に降り注ぎ
ゆっくりと
ぼくたちの目を傷つけた
白夜が終わった
きっと頭上には本物の空があるのだろう
でもだれもそれを空とは呼ばない
ぼくたちは最後に見たんだ
空が壊れていくところを
白夜がやってきた
巨大なバケツが逆さまに落ちてきて
まちを覆ったんだ
まちの天井
つまりバケツの底を
ひとびとは空と呼んだ
まちに
閉所恐怖症の男がいた
かれは「ここから出たい」と叫び
空に向けてピストルを放った
天井で金属音
その瞬間
空にはじめて星が誕生した
六等星くらいの青い星
「太陽をつくろう」とだれかが言い出した
まちじゅうの打ち上げ花火が集められ
束ねて空に向けられた
3、2,1
バケツの中でその音は
何十倍にも反響し
ひとびとの鼓膜を破った
やがて
空は粉々に砕け
ひとびとの上に降り注ぎ
ゆっくりと
ぼくたちの目を傷つけた
白夜が終わった
きっと頭上には本物の空があるのだろう
でもだれもそれを空とは呼ばない
ぼくたちは最後に見たんだ
空が壊れていくところを
エロス
2002年10月13日眠れずに
そっと庭に出た
夜の冷たさが
ひたりと足裏にはりつく
波打つように
列車の音が遠ざかる
一房の葡萄に
そっと手を伸ばす
つやつやふとった
蒼い葡萄の実
口に含んでしきりに潰す
つめたく
あまく
やわらかい
月の光照らすそれは
まるで
小さな地球のようだった
一粒掌にのせ
よく見るとその上を
一筋の川が流れていた
川だと思ったら
それは連なる人の群れだった
渇いた砂の上を彷徨う民の群れ
掌に
大地の海がのっかかる
葡萄が一粒
口に含む
それはとても
つめたく
あまく
やわらかかった
そっと庭に出た
夜の冷たさが
ひたりと足裏にはりつく
波打つように
列車の音が遠ざかる
一房の葡萄に
そっと手を伸ばす
つやつやふとった
蒼い葡萄の実
口に含んでしきりに潰す
つめたく
あまく
やわらかい
月の光照らすそれは
まるで
小さな地球のようだった
一粒掌にのせ
よく見るとその上を
一筋の川が流れていた
川だと思ったら
それは連なる人の群れだった
渇いた砂の上を彷徨う民の群れ
掌に
大地の海がのっかかる
葡萄が一粒
口に含む
それはとても
つめたく
あまく
やわらかかった
この空でつながっているキミへ
2002年10月12日今朝の風はなんだかちょっと
冷たく肌に吹いてくるんだ
ぼんやりした頭が少し しゃん とするんだ
憶えていない夢のせいで
心が何メートルか沈み込むんだ
熱いコーヒーを飲みたいんだ
そっちはどうだい?
うまくやってるかい?
こっちはこうさ
どうにもならんよ
今んとこは まあ そんな感じなんだ
秋の朝がぼくに呼びかけてる
「調子はどうだい? うまくいってるかい?」
気分がよくなって
外へ飛び出すんだ
愉快な話はどこかにないかい?
そんなふうなこと 口にしてみれば
街を歩く足取りも軽くなるから不思議さ
そっちはどうだ?
うまくやってるかい?
こっちはこうさ
どうにもならんよ
今んとこは まあ そんな感じなんだ
きみと会ったらどんなふうな話をしよう
そんなこと考えると楽しみなんです
そっちはどうだ?
うまくやってるかい?
こっちはこうさ
どうにもならんよ
今んとこは まあ そんな感じなんだ
■■■
茶碗虫さん
くははっ(笑)!!
土瓶虫さんから伝えて頂きました。
いやん、なんか照れますなあ。
早速、お気に入り登録させて頂きました。
よろしくどうぞ。
冷たく肌に吹いてくるんだ
ぼんやりした頭が少し しゃん とするんだ
憶えていない夢のせいで
心が何メートルか沈み込むんだ
熱いコーヒーを飲みたいんだ
そっちはどうだい?
うまくやってるかい?
こっちはこうさ
どうにもならんよ
今んとこは まあ そんな感じなんだ
秋の朝がぼくに呼びかけてる
「調子はどうだい? うまくいってるかい?」
気分がよくなって
外へ飛び出すんだ
愉快な話はどこかにないかい?
そんなふうなこと 口にしてみれば
街を歩く足取りも軽くなるから不思議さ
そっちはどうだ?
うまくやってるかい?
こっちはこうさ
どうにもならんよ
今んとこは まあ そんな感じなんだ
きみと会ったらどんなふうな話をしよう
そんなこと考えると楽しみなんです
そっちはどうだ?
うまくやってるかい?
こっちはこうさ
どうにもならんよ
今んとこは まあ そんな感じなんだ
■■■
茶碗虫さん
くははっ(笑)!!
土瓶虫さんから伝えて頂きました。
いやん、なんか照れますなあ。
早速、お気に入り登録させて頂きました。
よろしくどうぞ。
夜明けの前がいちばん暗い
2002年10月11日夜明けの前がいちばん暗い
笑える前の最後のCRY!!
オールナイトまであとどのくらい?
ああ
夜明けがそこまで来ている
回る 地球は回る
昨日流した涙にサヨナラして
明日の朝には変わる
今 まだニッポンの夜明け前
もうすぐ 夜が明ける
笑える前の最後のCRY!!
オールナイトまであとどのくらい?
ああ
夜明けがそこまで来ている
回る 地球は回る
昨日流した涙にサヨナラして
明日の朝には変わる
今 まだニッポンの夜明け前
もうすぐ 夜が明ける
恋煩い
2002年10月10日キミの態度が変わったと
キスを避ける仕草で気づく
そうさ抜け殻の匂い抱いて
凍り付くよ
キミが誰かといるだけで
胸を不安が締め付けるよ
疑い始めればきりがない
抜けないトゲだね
疲れのせいよと
髪をなおして
そそくさとキミはこの部屋を出るよ
青いイナズマが僕を責める
炎 カラダ 焼き尽くす
冷たいキミの素肌が
いつも ココロ 狂わせる
惑わせて
昼は冷静な顔でも
夜は胸をかきむしるよ
キミの電話が留守にかわれば
眠れなくて
僕はジェラシーの渦の中
キミのあらぬ姿想う
違う誰かを意識しながら
媚びて笑うのさ
見苦しいほどに
問いただせたら!
悲痛な気持ちも楽になれるけど
青いイナズマが僕を責める
炎 すべて 焼き尽くす
冷たい罠を仕掛けて
キミが ココロ 狂わせる
惑わせて
イナズマが僕を責める
炎 カラダ 焼き尽くす
冷たいキミの素肌が
いつも ココロ 狂わせる
惑わせて
青いイナズマが僕を責める
炎 すべて 焼き尽くす
冷たい罠を仕掛けて
キミが ココロ 狂わせる
惑わせて
イナズマがアタシを責める
炎 カラダ 焼き尽くす
そっけないキミの声が
いつも ココロ 狂わせる
惑わせないで!
キスを避ける仕草で気づく
そうさ抜け殻の匂い抱いて
凍り付くよ
キミが誰かといるだけで
胸を不安が締め付けるよ
疑い始めればきりがない
抜けないトゲだね
疲れのせいよと
髪をなおして
そそくさとキミはこの部屋を出るよ
青いイナズマが僕を責める
炎 カラダ 焼き尽くす
冷たいキミの素肌が
いつも ココロ 狂わせる
惑わせて
昼は冷静な顔でも
夜は胸をかきむしるよ
キミの電話が留守にかわれば
眠れなくて
僕はジェラシーの渦の中
キミのあらぬ姿想う
違う誰かを意識しながら
媚びて笑うのさ
見苦しいほどに
問いただせたら!
悲痛な気持ちも楽になれるけど
青いイナズマが僕を責める
炎 すべて 焼き尽くす
冷たい罠を仕掛けて
キミが ココロ 狂わせる
惑わせて
イナズマが僕を責める
炎 カラダ 焼き尽くす
冷たいキミの素肌が
いつも ココロ 狂わせる
惑わせて
青いイナズマが僕を責める
炎 すべて 焼き尽くす
冷たい罠を仕掛けて
キミが ココロ 狂わせる
惑わせて
イナズマがアタシを責める
炎 カラダ 焼き尽くす
そっけないキミの声が
いつも ココロ 狂わせる
惑わせないで!
宇宙の中の宇宙の中の宇宙のなかの宇宙の中の(つづく)
2002年10月9日なんか、俺、物理やってたからかもしれないけど、
そういう妙なことよく考えるんだよね。
例えば、まあこれは、だいたいまともな教授たちは間違いだって言うんだけど、
太陽があって、その周りを水星とか火星とか惑星がグルグル回ってる姿があるでしょ。
それが大きくなると、銀河系になったり
宇宙っていうのになって。
逆に、小さくしていくと、
原子核があって、その周りを電子が回ってるわけじゃない?
ほいで、さらにそれを小さくすれば、
原子核のなかに中性子と量子があって、
さらにそれを小さくすると
今度はクォークになって。
そうすっと、
宇宙も原子核も同じような姿っていうかね、
なにかの周りを回ってる形になっていて。
非常に子供的な発想なんだけど、
宇宙というものを考えたときに、
下手すると、なんかの動物の細胞の一部であるという可能性もあるっていう。
宇宙なんてのは、より巨大なものの細胞の一部でしかなくて、
またその中に地球があるっていう。
だから、今、地球じゃワアワアやってんだけど、
その生物が殴られたりふんづけられたりした瞬間に、
一瞬にして地球も太陽系もなにもかも吹っ飛んでしまうっていう発想もあるかなあとかね。
そういう、訳分かんないこと考えるときあんだよね。
そういう妙なことよく考えるんだよね。
例えば、まあこれは、だいたいまともな教授たちは間違いだって言うんだけど、
太陽があって、その周りを水星とか火星とか惑星がグルグル回ってる姿があるでしょ。
それが大きくなると、銀河系になったり
宇宙っていうのになって。
逆に、小さくしていくと、
原子核があって、その周りを電子が回ってるわけじゃない?
ほいで、さらにそれを小さくすれば、
原子核のなかに中性子と量子があって、
さらにそれを小さくすると
今度はクォークになって。
そうすっと、
宇宙も原子核も同じような姿っていうかね、
なにかの周りを回ってる形になっていて。
非常に子供的な発想なんだけど、
宇宙というものを考えたときに、
下手すると、なんかの動物の細胞の一部であるという可能性もあるっていう。
宇宙なんてのは、より巨大なものの細胞の一部でしかなくて、
またその中に地球があるっていう。
だから、今、地球じゃワアワアやってんだけど、
その生物が殴られたりふんづけられたりした瞬間に、
一瞬にして地球も太陽系もなにもかも吹っ飛んでしまうっていう発想もあるかなあとかね。
そういう、訳分かんないこと考えるときあんだよね。
外宇宙=内宇宙
2002年10月8日シカゴの湖畔10月のある午後、のんびりとした公園でピクニックが始まった。
この光景を1mの正方形でかこみ10秒ごとに10倍ずつ離れて見ていくと
視界は10倍ずつ広がっていくことになる。
10m四方の広さ。10秒後に正方形はこの10倍になる。(10の1乗)
画面の中心はあくまでもピクニックの人たちである。
100m四方、人間の10秒で走る距離だ。(10の2乗)
ハイウェイの車や停車中のボートカラフルな競技場が見える。
1km四方、レーシングカーが10秒で走る距離。(10の3乗)
湖畔の大都市が現れる。
10の4乗、1万m四方、超音速ジェット機が10秒で飛べる距離。
ミシガン湖の一端、そして湖の全景。
10の5乗、人工衛星が10秒で横切る距離。
長いひも状の雲が見える。
10の6乗、100万m四方、1の後に0が6つ。
ほんの一分ほどで我々は地球全体を見るまでになった。(10の7乗)
やがて地球ははるかかなたに遠ざかり
後ろに見える星は非常に遠く、位置を変えるまでにはいたっていない。(10の8乗)
光速で1本の線を引く。1秒。(10の9乗)
これは地球が太陽を回る軌道の一部である。(10の10乗)
他の惑星の軌道も見える。
金星、火星(10の11乗)、水星、そして太陽。太陽は広大な軌道を描く大きな外惑星を従えている。(10の12乗)
ずれた軌道は冥王星。(10の13乗)
太陽系の果て、900万の彗星が誕生するところ。
10の14乗、太陽系ははるか遠くの光の点となり、
中心の太陽もあまたの星のひとつとなった。
ここから振り返ってみると(10の15乗)、南の4つの星座が
地球上から見るのと同じように見える。
10の16乗、1光年の距離。
次の星はまだ見えてこない。
この10秒間で距離は10光年に広がり、次は100光年となる。
視界は一段階あがると、大幅に変化し、背後の星も一点に集まっているように見えてくる。(10の17乗)
ついに、うしかい座の最大星アークトゥルスや北斗七星のいくつかの星を通り過ぎる。(10の18乗)
銀河系を通過するにつれ、馴染みのない星やガス雲が我々を取り囲む。
いっきに銀河系の外側に出る。(10の19乗)
更に遠ざかると銀河系の巨大な渦巻きが見える。(10の20乗)
シカゴを離れてから、我々は銀河系をほぼ垂直に飛び出すところまできた。
銀河系のふたつの衛星銀河。大小マゼラン雲。(10の21乗)
10の22乗、100万光年、銀河団が登場する。
輝く光は一個の星ではなく銀河なのだ。
巨大な乙女座銀河団を通過する。地球から1億光年の彼方である。(10の23乗)
ついに我々は視界限界に近づいた。(10の24乗)
孤独な世界。銀河もちりのごとく、本当の宇宙とはこんなものなのだ。
この空虚さは、むしろ正常というべきだろう。
むしろたくさんのものに囲まれた我々の世界が例外なのだ。
ここで、湖畔のピクニックへひたすら帰っていくことにしよう。
2秒ごとに10の乗数を一つずつ減らしていく。
めまぐるしい変化のある部分と単調な部分が交互に現れるのに注意して欲しい。
この動きは次の終着点、ピクニックで寝ていた男の皮膚の下の炭素原子核まで続く。
10の9乗m。10の8乗、7乗。6、5、4、3、2、1。
再び元の地点にたどりついた。
10秒ごとに最終目標までの距離を90%ずつ縮小していく。(10の0乗)
どんどん世界は小さくなっていく。(10のー1乗)
10のー2乗つまり1cm。
数秒で皮膚の中に入る。(10のー3乗)
いくつもの皮膚の層を通過し、毛細血管。
細胞膜。フェルト状のタンパク質が見えてくる。(10のー4乗)
血管の中には赤血球とヒダのあるリンパ球。
白い細胞の中に入ってみる。(10のー5乗)
細胞の原形質の中に細胞核の角膜が見える。
細胞核のDNA。螺旋状のコイルの中には人間の遺伝情報が入っている。(10のー6乗)
二重のねじれた長い梯子のようなDNA分子は強力な遺伝情報の信号を送り出す。(10のー7乗)
原子の段階までくると、形と運動の相互作用がはっきり見える。(10のー8乗)
3つ水素原子が電子の力で炭素原子と結合する例。
4つの電子が外部を形作りこれらはきらきらする量子運動の中に見えてくる。(10のー9乗)
10のー10乗m。1オングストロング。外側の電子の中に入る。
さらに内側の2個の電子を通過する。
原子の中心に向かう途中、広大な宇宙が開けてくる。(10のー11乗)
ついに炭素の原子核が見えてきた。(10のー12乗)
非常に力強く同時にとても小さく。
この炭素の原子核は6個の中性子で構成されている。
原子核の中は量子や中性子で構成され、電子を含む原子が分子を作る。(10のー13乗)
この法則ははるか銀河系にまで続いている。
1個の陽子が画面全体を覆うところまできた。(10のー14乗)
この先はまだ謎である。
クオークというものが存在するとも言われている。
10の40乗への旅は終わった。(10のー15乗)
もしこの画面を1ユニットとするならば、
我々の見た数多くの銀河の集団はこの10の40乗倍。
つまり1の後に0が40個つく大きさであったということになる。(10のー16乗)
■■■とぶそうや感想
私が、パワーズ・オブ・テンで驚愕したのは、外宇宙の姿が、私たちの体内にも存在すること。外宇宙=内宇宙。この事実に愕然としました。私もこの宇宙のひとつにすぎない。中2の私は知ったのです。
そして、まだ謎とされている陽子の中にはきっと、宇宙の果てと同じような真っ暗闇が広がっているに違いないと今でも私は信じています。
私たちは、カラダの中に宇宙を飼っているのです。
そして、宇宙は私たちを包んでいる。
このフシギ。
この光景を1mの正方形でかこみ10秒ごとに10倍ずつ離れて見ていくと
視界は10倍ずつ広がっていくことになる。
10m四方の広さ。10秒後に正方形はこの10倍になる。(10の1乗)
画面の中心はあくまでもピクニックの人たちである。
100m四方、人間の10秒で走る距離だ。(10の2乗)
ハイウェイの車や停車中のボートカラフルな競技場が見える。
1km四方、レーシングカーが10秒で走る距離。(10の3乗)
湖畔の大都市が現れる。
10の4乗、1万m四方、超音速ジェット機が10秒で飛べる距離。
ミシガン湖の一端、そして湖の全景。
10の5乗、人工衛星が10秒で横切る距離。
長いひも状の雲が見える。
10の6乗、100万m四方、1の後に0が6つ。
ほんの一分ほどで我々は地球全体を見るまでになった。(10の7乗)
やがて地球ははるかかなたに遠ざかり
後ろに見える星は非常に遠く、位置を変えるまでにはいたっていない。(10の8乗)
光速で1本の線を引く。1秒。(10の9乗)
これは地球が太陽を回る軌道の一部である。(10の10乗)
他の惑星の軌道も見える。
金星、火星(10の11乗)、水星、そして太陽。太陽は広大な軌道を描く大きな外惑星を従えている。(10の12乗)
ずれた軌道は冥王星。(10の13乗)
太陽系の果て、900万の彗星が誕生するところ。
10の14乗、太陽系ははるか遠くの光の点となり、
中心の太陽もあまたの星のひとつとなった。
ここから振り返ってみると(10の15乗)、南の4つの星座が
地球上から見るのと同じように見える。
10の16乗、1光年の距離。
次の星はまだ見えてこない。
この10秒間で距離は10光年に広がり、次は100光年となる。
視界は一段階あがると、大幅に変化し、背後の星も一点に集まっているように見えてくる。(10の17乗)
ついに、うしかい座の最大星アークトゥルスや北斗七星のいくつかの星を通り過ぎる。(10の18乗)
銀河系を通過するにつれ、馴染みのない星やガス雲が我々を取り囲む。
いっきに銀河系の外側に出る。(10の19乗)
更に遠ざかると銀河系の巨大な渦巻きが見える。(10の20乗)
シカゴを離れてから、我々は銀河系をほぼ垂直に飛び出すところまできた。
銀河系のふたつの衛星銀河。大小マゼラン雲。(10の21乗)
10の22乗、100万光年、銀河団が登場する。
輝く光は一個の星ではなく銀河なのだ。
巨大な乙女座銀河団を通過する。地球から1億光年の彼方である。(10の23乗)
ついに我々は視界限界に近づいた。(10の24乗)
孤独な世界。銀河もちりのごとく、本当の宇宙とはこんなものなのだ。
この空虚さは、むしろ正常というべきだろう。
むしろたくさんのものに囲まれた我々の世界が例外なのだ。
ここで、湖畔のピクニックへひたすら帰っていくことにしよう。
2秒ごとに10の乗数を一つずつ減らしていく。
めまぐるしい変化のある部分と単調な部分が交互に現れるのに注意して欲しい。
この動きは次の終着点、ピクニックで寝ていた男の皮膚の下の炭素原子核まで続く。
10の9乗m。10の8乗、7乗。6、5、4、3、2、1。
再び元の地点にたどりついた。
10秒ごとに最終目標までの距離を90%ずつ縮小していく。(10の0乗)
どんどん世界は小さくなっていく。(10のー1乗)
10のー2乗つまり1cm。
数秒で皮膚の中に入る。(10のー3乗)
いくつもの皮膚の層を通過し、毛細血管。
細胞膜。フェルト状のタンパク質が見えてくる。(10のー4乗)
血管の中には赤血球とヒダのあるリンパ球。
白い細胞の中に入ってみる。(10のー5乗)
細胞の原形質の中に細胞核の角膜が見える。
細胞核のDNA。螺旋状のコイルの中には人間の遺伝情報が入っている。(10のー6乗)
二重のねじれた長い梯子のようなDNA分子は強力な遺伝情報の信号を送り出す。(10のー7乗)
原子の段階までくると、形と運動の相互作用がはっきり見える。(10のー8乗)
3つ水素原子が電子の力で炭素原子と結合する例。
4つの電子が外部を形作りこれらはきらきらする量子運動の中に見えてくる。(10のー9乗)
10のー10乗m。1オングストロング。外側の電子の中に入る。
さらに内側の2個の電子を通過する。
原子の中心に向かう途中、広大な宇宙が開けてくる。(10のー11乗)
ついに炭素の原子核が見えてきた。(10のー12乗)
非常に力強く同時にとても小さく。
この炭素の原子核は6個の中性子で構成されている。
原子核の中は量子や中性子で構成され、電子を含む原子が分子を作る。(10のー13乗)
この法則ははるか銀河系にまで続いている。
1個の陽子が画面全体を覆うところまできた。(10のー14乗)
この先はまだ謎である。
クオークというものが存在するとも言われている。
10の40乗への旅は終わった。(10のー15乗)
もしこの画面を1ユニットとするならば、
我々の見た数多くの銀河の集団はこの10の40乗倍。
つまり1の後に0が40個つく大きさであったということになる。(10のー16乗)
■■■とぶそうや感想
私が、パワーズ・オブ・テンで驚愕したのは、外宇宙の姿が、私たちの体内にも存在すること。外宇宙=内宇宙。この事実に愕然としました。私もこの宇宙のひとつにすぎない。中2の私は知ったのです。
そして、まだ謎とされている陽子の中にはきっと、宇宙の果てと同じような真っ暗闇が広がっているに違いないと今でも私は信じています。
私たちは、カラダの中に宇宙を飼っているのです。
そして、宇宙は私たちを包んでいる。
このフシギ。
人間・世界・時間
2002年10月7日つくづく 人間というものは目先が効かぬもの
地表にへばりついて
己の足下しか見ておらぬ
たまにゆすられれば
たちまち大騒ぎ
神や仏の大安売りじゃ
自分達が
大きな流れの中に居ることに
気がついておらんのじゃ
学者達が数知れぬほど計算をする
途方もない数・・・
果てしない時間・・・
想像もできないエネルギー・・・
それをどうする?
学会に発表して発見者の名前が残る・・・
それだけだ
しかし
その流れは目の前にもある
遠方を見るとき
人間はどうする?
目を細めるではないか
もっと大きなものを見るときはどうする
目を開いておっては見えはせぬ
宇宙は・・・
その究極の状態を目指して流れておる・・・
高きより低きへ
密より疎へ
拡散し
均一へと
その方向は一定であり不可逆である
その中にあって
人間あるいは生物は
一見それと反するがごとくに集合された個ではあるが
しかし
それとてやはり
大局的には
流れの中にあるのじゃ
地表にへばりついて
己の足下しか見ておらぬ
たまにゆすられれば
たちまち大騒ぎ
神や仏の大安売りじゃ
自分達が
大きな流れの中に居ることに
気がついておらんのじゃ
学者達が数知れぬほど計算をする
途方もない数・・・
果てしない時間・・・
想像もできないエネルギー・・・
それをどうする?
学会に発表して発見者の名前が残る・・・
それだけだ
しかし
その流れは目の前にもある
遠方を見るとき
人間はどうする?
目を細めるではないか
もっと大きなものを見るときはどうする
目を開いておっては見えはせぬ
宇宙は・・・
その究極の状態を目指して流れておる・・・
高きより低きへ
密より疎へ
拡散し
均一へと
その方向は一定であり不可逆である
その中にあって
人間あるいは生物は
一見それと反するがごとくに集合された個ではあるが
しかし
それとてやはり
大局的には
流れの中にあるのじゃ