晴明なるかな生命

2002年10月6日
そうだ
地球に生まれたことを
私は誇りに思っている

[ああ 聖なるかな]

存在するということは
驚異的だ

[清 なるかな]
[晴 なるかな]
[静 なるかな]

人は存在している
いくつもの
次元からの合体によって

あな おもしろ
あな たのし
あな さやか

そうだろう
知ってて
当然だ

基本だ

遙か

2002年10月5日
今日、亡くなった先輩の移っているビデオの整理をしていた。
そしたら、かのタカハシの映像が出てきた。
タカハシ。
私の初恋のひと。
もう別れて8年以上経つのに
頭がカーッとなって心臓がばくばくいう。
目が釘付け。耳がだんぼ。

なんなんだ!?初恋って!
こんなにこんなに強烈に残るものなんだろうか?

声も、伏せた瞳も、薄い唇も、細い指も。人なつっこい笑顔も。
シャイなツンとした顔も。
全部が全部大好きだった。
彼が好きだったものは全部好きになった。
触れたくて触れたくて身体が震えた。
彼は私の星のかけらだった。
でも、全開で恋愛に盲目になった私は、
彼を大事にすることができなかった。
切ない。今でも思うとちょっと切ない。
あまりに当時の私は若くて不器用すぎた。
初恋なんだから当然とはいえ、今でも歯がゆい。

今頃、彼は何してるだろ?
もう結婚したかなあ。
もう大人になってしまっただろう。

私の中に残る永遠の少年。

祝福された存在へ

2002年10月4日
あそべや あそべ
こどもたち
あふれるいのちを
ふりまいて

あそべや あそべ
こどもたち
そのわらいごえで
よくそだて

あそべや あそべ
こどもたち
そのなきごえで
ひとのなみだのあじを
じっくりあじわえ

地球へのピクニック

2002年10月3日
ここで一緒になわとびをしよう ここで
ここで一緒におにぎりを食べよう
ここでおまえを愛そう
おまえの眼は空の青をうつし
おまえの背中はよもぎの緑に染まるだろう
ここで一緒に星座の名前を覚えよう

ここにいてすべての遠いものを夢見よう
ここで潮干狩をしよう
あけがたの空の海から
小さなひとでをとって来よう
朝御飯にはそれを捨て
夜をひくにまかせよう

ここでただいまを云い続けよう
おまえがお帰りなさいをくり返す間
ここへ何度でも帰って来よう
ここで熱いお茶を飲もう
ここで一緒に坐ってしばらくの間
涼しい風に吹かれよう
あれから
ぼくたちは
何かを信じてこれたかな?

夜空のむこうには
明日がもう待っている

誰かの声に気づき
僕らは身を潜めた

公園のフェンス越しに
夜の風が吹いた

キミが何か伝えようと
握りかえしたその手は
ぼくの心のやらかい場所を
今でもまだしめつける

あれから
ぼくたちは
何かを信じてこれたかな?

窓をそっと開けてみる
冬の風の匂いがした

哀しみっていつかは
消えてしまうものなのかな

ため息は少しだけ白く残って
すぐ消えた

歩き出すことさえも
いちいちためらうくせに

つまらない常識など
つぶせると思ってた

キミに話した言葉は
どれだけ残っているの?

ぼくの心の
いちばん奧で
空回りしつづける

あの頃の未来に
ぼくらは立っているのかな

全てが
思うほどうまくはいかないみたいだ…

このままどこまでも
日々は続いていくのかな?

雲のない星空が
窓のむこうにつづいてる

あれから
ぼくたちは
何かを信じてこれたかな?

夜空のむこうには
もう明日が待っている

twisted

2002年10月1日
アタシのアナリストが言った
キミは完全にイカレテルって
奴はこう言ってのけたわよ
いっそ死んだ方がマシだって
アタシは奴の大ボラなんか聞きやしなかった
初めからアタシは知ってたんだからネ
アタシをクレイジーだって思ってることも
違うわ ノー・ノー

アタシのアナリストが言った
アタシは完全にイカレテルって
アタシには治療が必要だって

だけどそうまんまと乗せられるもんですか
奴によればアタシは
そうなりやすいタイプだそうよ
医者が目を離したら
一気にいっちまいそうだって
「ビョーキ」以外のなにものでもないって
「さらに」も「それに」も「しかし」もなしで

奴が言うには
子供時代のアタシは
ちょいとばかしたイカレタガキだったそうよ
クレイジーな思想を持ってたからね
だけどアタシには分かってた
アタシが天才だってこと
3歳にしてその才能が分かってたって
それの一体どこがおかしいのよ?
天の思し召しだって思ってたわ

子供はゆっくり眠らなきゃいけない
そういう風に聞かされたから
ある晩ウォッカを一瓶飲んだ
両親はパニック、右往左往よ
だけどアタシは正気づく前に
いくつかのクレイジーな場面を見たよ

どう?アタシをイカレテルと思う?

若干3歳ではあったけど
アタシは完全にスィングしてた

故グラハム・ベルもバカにされたし
エジソンもアインシュタインも笑われた
がっかりすることなんてないわ
アタシの頭を飛び交う理論や論法が
奴らに理解できなくたって

アタシには前触れがあったのよ
あんまりとっぴなもんだから
誰もがアタシを笑ったわ
二階建てバスを全て否定したときよ
だって、てっぺんに運転手いないのよ

アタシのアナリストが言った
アタシは完全にイカレテルって
だけどアタシは言ってやったわ
ドクター、あんたこそそうだって
だってアタシは持っているもの
ユニークで新しい「なにか」を
そいつが証明してくれるわ
最後に笑うのはアタシだって
だってアタシは頭をふたあつ持ってるもん
一つより二つの方がいい
それくらい、分かるでしょ?

ぼくらの短い永遠

2002年9月30日
青い空が輝く
太陽と海のあいだ
オッケーよなんて強がりばかりのキミを見ているよ
サクソフォーンの響く教会通りの坂降りながら
美しさ;ポケットの中で魔法をかけて
心から;優しさだけが溢れてくるね
くだらないことばっかみんな喋りあい
いやになるほど続く教会通りの坂降りていく

日向で眠る猫が背中丸めて並ぶよ
オッケーよなんて強がりばかりを僕も言いながら
本当は思ってる
心にいつか安らぐ時はくるか?と
美しさ;ポケットの中で魔法をかけて
心から;優しさだけが溢れてくるね
くだらないことばっかみんな喋りあい
いやになるほど誰かを知ることはもう二度とない気がしてる

左へカーブを曲がると光る海が見えてくる
僕は思う!この瞬間は続くと!いつまでも!
南風を待ってる
旅立つ日をずっと待ってる
オッケーよなんてつよがりばかりをみんな言いながら
本当は分かってる
二度と戻らない美しい日にいると
そして静かに心は離れていくと

美しさ;ポケットの中で魔法をかけて
心から;優しさだけが溢れてくるね
くだらないことばっかみんな喋りあい
街を出て行くキミにおいつくようにと
強く手を振りながら

いつの日か;永い時間の記憶は消えて
優しさを;僕らはただ抱きしめるのか?と
高い山まであっという間吹き上がる
北風の中
僕は何度も何度も考えてみる
家族や友人たちと
並木道を歩くように
曲がり角を曲がるように
僕らは何処へ行くのだろうか?と
何度も口に出してみたり
熱心に考え
深夜に恋人のことを思って
誰かのために祈るような
そんな気にもなるのか
なんてかんがえたりするけど
あたしたちは
東京の街で
彼女に出会った

なんとなく
この場所で
こんなところで

彼女は
私達と遊んだり
お喋りしたり
悩みを打ち明けたり
馬鹿話をしたりした

キスしたり
セックスしたり
恋をしたり
憎んだりした人もいた

でも…
ほんとうはみんな誰も
彼女のことを何も知らなかった

でも
彼女も
自分がなんなのか
きっとよく分かんなかったと思う
(あたしもそうだもん
 なんて安易か)

彼女
明るくて激しくて
情に厚いお喋りな彼女
あたしが絶望に
突き落としたのなら

引き上げることだって
できるはず

あたしはあなたに
輝くような世界を見せてあげるわ

あたしを好きになって良かったと
──思わせてみせる
──俺はね
俺はこのごろお前を見ていると
なんだか悲しくなるよ

自分を追いつめて何になる?
今だって誰もお前に追いつけない

そのうち
ひとりっきりになるよ
どこで
そんな目つきを
おぼえたんだか

白河夜船

2002年9月2日
ここは静かで安全な場所だ

とても落ち着くんだ

誰か来る!

大丈夫。
僕はここで平気なんだ。

僕はここにいたいんだ。

外へ出たらまた。

また…

野生の証明

2002年8月27日
闇の中では光を探し
光の中では闇を探す

あいたたた

2002年8月26日
クク…ク…
あんたみたいな男っているよね…
生きているのには意味がないといいながら
死に向かう意志もない

自分は他の人よりはるかに優れていると思いながら
他の人の幸せが妬ましくてしょうがない

自分の思想や生き方は人に理解できるものではないと自惚れながら
なによりも大勢の人々からの賛辞を求める

愛など信じぬといいながら
誰よりも自分を愛し

美と真実に生きるといいながら
酒と肉に生きている

世界に対し
「自分は死ぬぞ」
と己を人質に抵抗するしかない
とるにたらないちっぽけな男…

小咄

2002年8月25日
地獄に堕ちた奴のとこに閻魔様が来て、
地獄がいっぱいあるけどどれがいいっつって。
まず炎地獄に行くと、アイアチアチッってみんな言ってて、
「これ熱そうだからイヤです」
「じゃあ氷地獄だ、これ見てみろ」
っつうと、みんな氷の上歩いてて。
「氷もイヤだなあ」
「しょうがない、じゃあうんこ地獄を見ろ」
っつって。で、うんこ地獄に行くと、
みんなうんこに浸かってんだけど煙草吸ってんのね。
それ見て
「臭いの我慢すりゃあ、なかなか楽そうだから、これにします」って、
みんなと一緒に胸まで浸かって煙草吸ってたら、
鬼が出てきて
「休憩時間終わり。みんな潜ってくれ」

不思議な少年ラスト

2002年8月22日
僕がキミに見せてあげたもの、
あれはみんな本当なんだ。
神もなければ宇宙もない。
人類もなければ、
この地上の世界もない。
天国もない、
地獄もない。
みんな夢、
それも奇怪きわまりない馬鹿げた夢ばかりなんだ。
しかもそのキミというのが、
ただ一片の思惟、
そして、これまた根無し草のようなはかない思惟、
空しい永遠の中を
ただひとり永劫にさまよい歩く
流浪の思惟にすぎないんだよ。

いろいろ見ていると

2002年8月21日
しかし その頃
彼らは
この人生とかいう
タチの悪い冗談に
疲れ果てて
殺したり死んでいたりしていたのだ
彼らは
とうとうゆっくりした
いい気分で
鶯の声を聞くことは
一度もなかったのだ

いやいや

2002年8月20日
なぜと言われてもね
花が咲いたり
風が吹いたり
するのに
それほどたいした理由がないのと
おんなじでね
ともかくも
彼方(あなた)まかせの
夏の暮れ

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