かなうかしら?

2002年6月15日
死ぬ前に
たった一度だけでいい
思いっきり笑ってみたい
陽の当たる大通りを
口笛吹いて
歩いていく

一張羅のポケットの中
いつだってお金はないけど
陽の当たる大通りを
アステアみたいに
ステップ踏んで

表通りの真ん中で
偶然あなたに出遭って
大きな声で名前呼んで
抱き合ってキスして

死ぬ前に
たった一度でいい
思い切り愛されたい
陽の当たる大通りを
口笛吹いて
肩を並べて

そしてあなたに朝まで
バラ色のベッドのその中で
たわいないこと話し続けて
抱き合ってキスして

死ぬ前に
たった一度でいい
思い切り笑ってみたい
陽の当たる大通りで
涙がでるほど笑ったなら

口笛吹いて
歩き出すの
アステアみたいに
ステップ踏んで
バイバイ

鏡の中のわたし

2002年6月14日
用がなければ 人には会わない
世間の出来事は 全く聞きたくない

自由奔放
これが私のやり方
現実はつまらない
夢想へと旅立つ

空想の世界を創った
決してやり過ぎなわけじゃない
やり過ぎはあなた達のその真面目さ

真面目すぎないよう
気にし過ぎないよう
考えずに話したことだから
本気にしないで

私は神様ではないから
独り言
台詞の中で二人に分かれる
ふたり
私と私
ふたり
その中にもう一人いるよう

一つの場面の中に二人の役
銀幕の夢に私の人生はとらわれた
とても悲しい歌が出来た
けさ 目を覚ましたときに
あんまり悲しい歌だから
きみに聞かせたくないけど

とても悲しい話がある
きみもたぶん気づいてる
本当に悲しいことだけど
ふたりの愛は終わった

こうして
ふたり抱き合って
同じ朝を迎えた

とても悲しい夢を見た
けさ 目を覚ます前にね
悲しい歌を歌う僕に
きみがただキスしてくれた夢

こうして
ふたり抱き合って
同じ朝を迎えた

ごめんね
ぼくはきみのこと
あんなに愛していたのに

ごめんね
ぼくだけをきみは
こんなに信じてたのに

ごめんね
だけどいつの日か
みんな忘れるはず

1/1

2002年6月12日
はっきり言ってみろよ
あんたの嫌いなタイプは
あんたの前にいる奴だ!
俺のことだろ
バ・バ・バ・バ・バカな!

ちょっと見当違いもいいけど
とんでもないほどあんたが嫌いだ!
すぐにどこかへ消えちまえよ
愚鈍な奴だ。あんたはやっぱり

ジャンプで勝負しろよ
あんたがどんなもんだか
あっという間に分かっちまうよ
いますぐここでやってみろよ!

ほら!

なかなかけっこうやるんで
最初はびっくりしたけど
まぐれに決まってるんだろ
もう一回やってみろよ!

俺よりあんたはまだまだ
まだまだまだまだだけど
俺のが全然いいけど
もう一回やってみなよ

ハハハ!!
僕らは何かをしはじめようと
生きてるふりをしたくないために
時には死んだふりをしてみせる
時には死んだふりをしてみせるのだ

しようと思えば空だって飛べる
そう思える時嬉しさのあまり
泣きながら飲めない酒をかわす
泣きながら飲めない酒をかわすのだ

信じたいために親も恋人も
すべてあらゆる大きなものを疑うのだ

大人っていうのはもっと素敵なんだ
子供の中に大人は生きてるんだ

実はひとりになりたいゆえに
バカみたいにたくさんの人と話すのだ
僕らの言葉の奥には愛が
僕らの言葉の奥には愛がいっぱいある


目の前の飴、掴む

2002年6月9日
死ぬまでいっしょにいましょうと
言ってた小鳥は逃げた
なんだかいいことありそうな
青空が悪いの

昔の仲間は一人ずつ
はなれて今ではもういない
新しいことができそうな
太陽が悪いの

さようならみなさん
さようなら
さようならみなさん
太陽のうそつき

大切なもののはずなのに
近づきすぎたら気づかない
まだまだいいことありそうな
青空が悪いの

さようならみなさん
さようなら
さようならみなさん
太陽のうそつき
青空のうそつき
ぼく本当はいろんなこと
いつも考えてたのに

なぜか最近頭の中
誰もいない部屋の中

雨が降る日は何もしない
髪がベタベタするから
風が吹く日は何もしない
どこか消えたくなるから

ぼく綺麗な虫のように
生きたいんださりげなく

ただそこにある物のように
生きたいんだ意味もなく

頭振っても楽しくない
腰を振ってものれない
ぼく本当はいろんなこと
いつも考えてたのに

悪霊どもをおっぱらって
透き通る体を手に入れろ
湿った肉を削ぎ落として
乾いた骨でかっこつけろ

ぼく綺麗な虫のように
生きたいんださりげなく

ただそこにある物のように
生きたいんだ意味もなく

雨が降る日は何もしない
髪がベタベタするから
風が吹く日は何もしない
どこかへ消えたくなるから

頭振っても楽しくない
腰を振ってものれない
ぼく本当はいろんなこと
いつも考えてたのに
彼の砂漠の中に
そっと山を作る
そこにひとさし指で
小さな川をひくの
一粒の涙が海にとどくかも
とどかないかも

明日雨がやんだら
どこかへ出かけようか
雲が切れたらすぐに
そこまで駆けて行こうか

バラの花捧げるような
はずかしいこともできるし

好きな人裏切るような
残酷なこともできるし

いつの日か
うそが本当に
なるように
なりますように
白いくしゃくしゃのシーツの中で溺れそうなふりをする。
ほうほうのてい、といった塩梅でベッドからずり落ちてみる。
這い出す。
顔を床に擦り付け腕を伸ばし背骨を思いきりたわませる。
まだ下半身はベッドの中にあったのだが、
あっ、と思う間もなく体は床に転がってしまった。
どしん、というギ音を使ってみることにする。
どしん。
転がるしゅんかん、わたしはどんんな体勢をとっていたのか?
筋肉はどう動き、関節はどう曲がったのか?
首の左側がいたい。
どうねじったのか?
分からない。
そんなことを落ちたままの姿勢でしばらく
Tシャツ一枚パンツいっちょうで
舌の上でアメを転がすように頭の中で転がしていた。
パジャマは着ない。
めんどくさいから。
今日は日曜で、時間は午後の2時半である。
天気はいいようだ。
快晴。
そしてこの部屋でわたしは一人である。
コ・ノ・ヘ・ヤ・デ・ワ・タ・シ・ハ・ヒ・ト・リ・デ・ア・ル。
この言葉の調子が良いのでもう一度使ってみることにする。
この部屋/で/わたし/は/一人で/ある。

さよなら月

2002年6月5日
月が隠れてしまえばいい
君が見えなくなってしまえばいい
その方が君のこと分かるだろう

無数の星明かりで
君も星のひとつになる

どこにいるかわかるだろう
君は君に色づいて光るだろう
僕は船乗り
僕を君へ導いて!


月が隠れてしまえばいい
君が見えなくなってしまえばいい
その方が君の香り分かるだろう

無数の花咲く公園で
君も花のひとつになる

どこにいても分かるだろう
君の香りに酔わされて
僕はルンペン
僕を君へ導いて!


君の輪郭を崩してしまおう
それでも残る君という存在

どこにいても分かるだろう
君はコトバの撒き餌を残すから
僕はヘンゼル
ぼくを君へ導いて!

さよなら太陽

2002年6月4日
煌めく夜の炎天下
度肝抜いてるシルエット
狂乱の饗宴の最中
彼と彼女の孤独
待ちわびるサンセット
待ちわびるサンセット

おさらば 今夜の有象無象
おさらば 隣近所有象無象
おさらば この世の有象無象
おさらば 幼い有象無象

言葉の遊園地にでも
忍び込めたら
そこで遊び呆けてそのままうたた寝だ

足下の木漏れ日

2002年6月3日
例えばアレがなくてもコレがあっても
僕は満足しないだろう
平穏無事な暮らしと未来を
多少計算してるとしても
眠れない日々や胸を痛める出来事を
通り過ぎて行く程
幾度も飛び立つ事が出来ると
確信して止まないでしょう

愛するものも
大事なものも
虹のように色を並べて

時間をかけよう
忘れないように
この空のように

どこかに答えがあるのなら
いつか飛び回ることを忘れてしまうよ
君との距離も寂しい時間も
回り続けるからいいんだと思います


例えば何か捨てても無くなったとしても
不安になる事はない
自分自身に嘘をついてまでやれる事に
意義があるとしても
雨は降り太陽は輝き雲が僕らを追い越していくように
君は君でいいし
僕は僕のままに
時が流れればいい

夢見る事や
焦がれる事と
いつでも向き合っていけるように

時間をかけよう
忘れないように
この空のように

まばゆい光に飛んでゆけ
いつか僕等が費やしてきてる時間は
言葉よりも星の数よりも
とても大切なものに変わってくでしょう

立ち止まる事も大事だと思うけれど
自由に飛び回るために
東京タワーの赤い骨格には
真っ黒な隙間が空いていて
その赤い骨は人間のカラダを連想させたり
その真っ黒な空間は宇宙の星と星のすきま
あるいは銀河系と銀河系のすきまを
もしかしたら
想像させたりする

熱を発する
鉄のかたまり
肉のかたまり
光りを発する星

その隙間に漆黒の闇
何も受け入れない
ただそこに厳然とある闇


N=R×fp×ne×fe×fi×fc×L

N:地球外生命の交信の可能性
R:星の誕生の可能性
ne:惑星の数の可能性
fe:生命体をもつ惑星の可能性
fi:知的生命体のいる可能性
fc:交信しようとする可能性
L:知的生命体の平均寿命の可能性

地球人が宇宙人に会う可能性の数式。
子供が子供だったころ
いつも不思議だった
なぜ僕は僕で君でない?
なぜ僕はここにいてそこにいない?
時のはじまりはいつ?
宇宙の果てはどこ?
この世で生きるのはただの夢?
見るもの 聞くもの 嗅ぐものは
この世の前の前の世の幻?
いったいどんなだった―――
僕が僕になる前は?
僕が僕でなくなった後―――
僕はいったい何になる?

気の利いた女

2002年5月29日
よくあるタイプの恋人は
つまらないジンクスをかついでるものなの
例えば、トランプの占いや不吉な黒猫に
いつでも怯えてるものなの

よくあるタイプの恋人は
つまらないジンクスをかついでるものなの
例えば、私の彼氏もそうなの

ジンクスは大抵たわいないものだけど
私の彼氏なんて
目を開けてキスすると悪いことが起きるって
本気で信じてるの

たまにふざけて私がキスしてる途中で
片目を開けて、彼氏を見ると
ほら、お祈りでも唱えるみたいに
目を瞑ってる

もしも本当に不吉なことが起きるなら
きっとそろそろ来るはずね

そんなジンクス信じられないの
そんなジンクス子供じみてる
そんなジンクス笑い話でしょ
そんなジンクス年寄りじみてる

よくあるタイプの恋人は
つまらないジンクスをかついでるものなの

ジンクスは大抵たわいないものだけど
私の彼氏なんて
目を開けてキスすると悪いことが起きるって
本気で信じてるの

星占いくらいは私も気にするけど
目を開けてキスすると悪いことが起きるとか
そういう話はお母さんにでも話してなさい

よくあるタイプの恋人のつまらないジンクスよ
そんなのは
今夜もこうしてキスしているじゃない
私が片目をゆっくり開けると
キスしているのは
あなたじゃなくって・・・
ハイウェイの上が苛立つから
道端に捨てられた時を
過ごしたい気持ちもよく分かる
お前の顔に書いてある

つまり馬鹿な今日を生きる
そして見事に夜を眠る
けれども
そんな中で今でも
微かに生きてゆけるのは


目が回りそうな昼の後に
止まらない愛で笑って
どこまでもゆける気はするが
お前とやっても分からない

つまり馬鹿な今日を生きる
そして見事に夜を越える
けれども
そんな中で今も
微かに生きてゆけるのは


夜の手前でみんな倒れて
真昼の彼方で舌打ちして
なにを探してるか忘れて
ひどいことで笑い出した

つまり馬鹿な今日を生きる
そして見事に夜を眠る
けれども
そんな中で今も
微かに生きてゆけるのは

いきなり電話が鳴ったので
ぼくは目覚めてしまったのだ

夢の中でぼくは
一編の詩集を読んでいたのだが
その中の一編がすばらしかった
思わず
すばらしい とぼくは呟き
夢なぞとは夢にも思っていなかった

だが 目覚めたとたんに
ぼくは忘れてしまったのだ
どんな詩であったか
だれの詩であったかも
みんな なにもかも
ぼくは忘れてしまったのだ

電話の向こうでは
友だちが言っている
もしもし もしもし
今日 会おうよ
一時に?
二時に?
三時に? もしもし

一時に 二時に 三時に
ぼくは友だちに会うだろう。

そしてぼくらは語るだろう
夢のことでなく
現実のぼくらの生活について
ぼくらの今日と
明日の不安について
とめどもなく
ぼくらは
語らねばならぬだろう

そして 語ってもなお
ぼくは思い出せないだろう
あの美しい

いつまでも
ぼくは思い出せないだろう
そして書くこともできないだろう

ぼくは友だちに言う
すばらしいことはみんな夢の中で起こった
ぼくらはそれを思い出せないで暮らしている
一言の詩
ぼくらの苦しみでは創り出せない詩
それを思い出そうとしてぼくは歩いている
ぼくの 沈黙を許したまえ と


歌の生活

2002年5月26日
冷たい水 緑のハーモニカ
ぷかぷか吹き 雲が生まれたよ

川を渡る 外れたハミング
腕を通って 僕を運んだ
ねえ 貴女の掌から
いろんな歌
歌い出してゆけばいいね

風が吹いて 夕焼けハーモニカ
ぷかぷか鳴る 美味しい窓に
ねえ 灯りがともるように
いろんな歌
思い出してゆけばいいね

ねえ あの日の子供達が
いろんなこと忘れないでいればいいね

誰かに恋したら 君はいつでも
冷め切った頃にまた 好きになる

愛した人にさえ あげてしまったもの
要らなくなった後で もいちど欲しくなる

君は喋らなきゃ 綺麗だね
誰よりも 目に留まる

君に話さなきゃ 今
君の髪も好き 足も好き
でも 馬鹿

誰かに恋したい 君のカラダは
考えるより先に 熱くなる

愛した人になら 何でもできる
君に感じる 彼の恥さえ
奪いさる

君は喋らなきゃ 綺麗だね
誰よりも 目に留まる

君が分からない 今
君の髪も好き 足も好き
でも 馬鹿

もいちど 欲しくなる

君は喋らなきゃ 綺麗だね
誰よりも 目に留まる

君に話さなきゃ 今
君の髪も好き 足も好き
でも 馬鹿

君は喋らなきゃ綺麗だね

君は喋らなきゃ綺麗だね

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