移り香ほどの物思い

2002年1月27日
風に吹かれりや
きえるかと
野に出て見たが
きえもせず
うつり香ほどの
ものおもひ。
それでは、私を抱いたのも自分の意志ではないというのか?
卑怯ではないか。今になって。
お前はたしかに私を愛しているのだ    !
(言ってしまうのか。おのれの口から)
お前は今でも私を愛しているはずだ。
(口に出してしまう言葉の何て空しさだ)
なあ、そうだと言ってくれ!
(私はなんて愚かしいことをやっているのだろう。
 答えはとうに出ているというのに。
 愛を強要したところで
 自分が惨めになるだけだというのに。)
……お前は私を愛していない。
(私の一人相撲に終わるのか…)
その日から
とまったままで
うごかない
時計の針と
悲しみと。
はじめ二人を隔てたのは
ほんの小さい川だった
それを二人は苦にもせずに
両方の岸を歩いていた
いつも間にか川は大きくなった
そしてとうとう越すことの出来ない
大きな川を隔てた
もはや二人のための船も橋も今はない
どちらかが水へ飛び込まねば
二人が逢う時は永久にない
    はいから
    はいから
    はいから
    はいから
ぼくは はいからはく血濡れの空を
弄ぶきみと こかこおら飲んでいる
きみははいから裳裾をからげ
賑やかな都市を飾る 女郎花
          ぼくは
 ぼくははいからはくち


    はいから
    はいから
    はいから
    はいから
ぼくは はいからはく血を吐きながら
きみののおにただ夕まぐれ
きみははいから唐紅の
蜜柑色したひっぴーみたい
         ぼくは
 ぼくははいからはくち

チョ、チョ、チョ!

2002年1月22日
チョ、チョ、チョッパー
チョ、チョ、チョッパー

いらいらすんなあー
くよくよすんなあー
大通りつっぱしれー
チョッパーズ・ブギ
まあ、元気だして

チョ、チョ、チョッパー
チョ、チョ、チョッパー

砂の女

2002年1月21日
風まじりの 雪がすべる 浜辺に
いなづまのような なみがとどろく
貴方の好きな 景色だわ
君は そうささやいて
さみしそうに 目をそらす
冗談はやめてくれ

なげやりな 君の視線 たどって
いらだちがあつい うずをえがくよ
話あるなら早くして
君は そうつぶやいて
ほほをかたくこおらせた
冗談はやめてくれ

はりのような 砂のつぶに おそわれ
かばうように 君をだいて もどるよ町へ
街へ出て
人を見たとてなんとせう
やはりひとりで
うちにいませう。

山へ来て
ひとり泣くともなんとせう。
やはりひとりで
うちにいませう。


目から出る水

2002年1月19日
約束もせず
知らせもなしに
鐘が鳴る。

約束もせず
知らせもなしに
涙が出る。


握拳ケン

2002年1月18日
波よ来い、6発ほど来い、気兼ねすな〜
波よ来い、月金で来い、気兼ねすな〜
波よ来い、ヘソ下で来い、気兼ねすな〜
岩は来な、危ないから来な、笑われへんから〜
誰も笑われへんから〜
誰も得せへんから〜
いや、誰も、誰も得せへんから〜



タクトを振れ!

2002年1月17日
脚本のない芝居だ
幕間のない芝居だ
見物も
役者も
いっしょくたの芝居だ
すばらしい野外劇だ
悲しい悲劇だ
いや
めっちゃくっちゃの芝居だ

だが
舞台監督は素敵だ
彼の名は運命



わが恋は闇夜に似たる月夜かな

生と死の混沌

2002年1月15日
なあるほどこれは大きな涅槃かな


妄想同盟

2002年1月14日
寝てくらす人もありけり夢の世に


一皮むけば皆同じ

2002年1月13日
骸骨やこれも美人のなれの果


さて。
部屋の中をはいまわる私は
影ぼうし
で、
カーテンに頭をつっこんで
そこはたいへんホコリくさいことを確認
私は
こうして
私たらしめている
その私のあいまいな記憶をたどると…
学校の体育館をすっぽりおおう巨大な白い壁や
毛がまばらな三人の男や
(そのうち一人は私を愛しているのに…)
そーゆー全ての
どーだかわからないもの。

「さびしさである」

こーして私はいつも友だちが欲しいのだが
そのキモチはいつも誰かにつつぬけで
その誰かは、私がトモダチにしたいと思う誰かを
鳥につつかせたり
階段の最後の段でつまずかせたり
醜悪な悪口をいいふらさせたり
ケーキに毒をしこんだり
夢に出てきて首をはねたり

つまるところ…

脳みそであった。

トモダチが欲しいのは
私ではなく脳みそ
サビシガリヤはワタシでなくノウミソ

はてしなくつなぎあうニューロンの白い手と手
だがやがて頭蓋骨の暗い壁につきあたり
自分が暗黒の中に閉じこめられていることに気がつく。
「サビシサ」とは頭蓋骨の暗黒の中に
ほの白くたたずむ脳みそのキモチそのものであった。
ただお友達になってあそびませうね
お友達の垣根を越えないように
さうでないと
別れるときが辛いから。



はつ恋

2002年1月10日
北風に肩をすぼめながら
あなたは振り返り
はやく大人になれと
つぶやいたあの日

私はもう子供じゃないの
愛することの哀しみも
触れ合う指に通い合う
優しさだって知りたいの

北風よ空を駆けめぐり
遠いあの人に
私は今十六と伝えて欲しいの


「お前って人当たりはすごくいいのに冷たいこと言うのな」

幼かった
誠実に真実を見極めようとするほど
言葉は誤解された
まだ弱い魂は傷ついた
誰も自分ほどには真実は大切なものではないのだという
事実もまた
僕を深く傷つけた
僕は冷たかったことなんか一度もない
言葉が誰にも届かない
あの言いようもない絶望感

大学に入って社会人になって
いつまでも青臭いこと言ってても仕方ないから
当たり障りない人付き合いするようになった
真実がどうだのとアホなこと言って
人に誤解されて
自分を使いべらすこともない

楽だな
でも空しい

他人に何も期待しなくなった今の方が
あのときよりずっと冷たい

ひとりで暮らすようになった
大人になるっていい
自分ひとり喰わすことができればいいんだから

でもなんとかしなくちゃ
僕は僕でなくなってしまう

かんさい俗語講座

2002年1月1日
森岡のオッサン メチャ臭い屁こいて朝から寝てまんねん
めぱちこ さぶいぼ マロニー 煮すぎて とけてもた
おとん おかん おねん おにん ぼんさんぼんさんぼんさんぼんさん
ぼんさんが屁をこいた
へてから こんばば ぱちもん おんどれ こちょばい さらぴん
かしわ おいど
パーマあてたら たいそやな〜 ちゅうてね〜
べべんじょ かんじょ カギしめた

森岡のオッサン アメちゃんなめんと 冷コー飲みーな ドンコほりこんで
コンパチやられて フー ドッスン
おとん おかん おねん おにん え……、え わらびもち
シャバナ、レオポン
アハハハハ アハハハハ アハハハハ アハハハハハ アハハハハハ
村上トーコー 関東ダキ コンタマ 糸田川
おいど パーマあてたら たいそやな〜 ちゅうてね
ペコタン ポコタン 誰がつっついた ペコタン!

< 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 >

 

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

この日記について

日記内を検索