濡れた花その2
2004年6月19日ふと、部屋に誰かの気配を感じた。なんだろう。後ろを振り返っても誰もいない。死んだ母の霊でも背負ってきてしまったんだろうか。くく、と笑いながら、私はベッドに横になった。ベッドに横になると、窓からの景色がよく見えない。じいっと向かいの壁をにらむ。すると、部屋のなかに、綿帽子のようなものが浮いているのに気づく。タンポポのようでいて、それより、ひとまわり大きい。何の種子だろうか。私は、立って、それを手に受け止めて見る。綿というより線で出来ているそれは、なんなのか。私は、部屋に置いてあった、メモ帳に挟んでおいた。
夕食の時間になって、私は、その種子を持っていた。「こんなものが部屋に浮いていたんです。今はぺしゃんこだけど、もっと丸くて」「ああ、それは美しい花を咲かせるんですよ。」「どんな花ですか」「すぐに咲くんですよ。紫色のリキッドで描いたような、綺麗な花ですわ」それを見たい。
私は、自分の部屋に鉢をもらい、野菜を育てているという良い土までもらって、種子を植え付けた。私がいる間に花は見れるだろうか?
翌日の朝、香りで目が覚めた。種子が苗になっているのを確認。成長が早い。それに何かしらいい香りがする。これはいったい何なんだろう?昨日の話では、ここら辺ではその種をなかなか見つけられないので、幸福の種と呼んでいるらしい。何故、それが部屋にあったのか?窓は閉まっていた。私が来る前に換気してそのときに入ったものなのか。それとも、私のカラダに着いてきたのかもしれない。
気配がする。部屋のいつも定位置のようだ。扉を開いて、左側の隅にいる。そんなに悪い霊ではない。何か思い残しがあるんだろうか。それが、この植物と関係している気がする。理由は全く分からないけれど。
夕食の時間になって、私は、その種子を持っていた。「こんなものが部屋に浮いていたんです。今はぺしゃんこだけど、もっと丸くて」「ああ、それは美しい花を咲かせるんですよ。」「どんな花ですか」「すぐに咲くんですよ。紫色のリキッドで描いたような、綺麗な花ですわ」それを見たい。
私は、自分の部屋に鉢をもらい、野菜を育てているという良い土までもらって、種子を植え付けた。私がいる間に花は見れるだろうか?
翌日の朝、香りで目が覚めた。種子が苗になっているのを確認。成長が早い。それに何かしらいい香りがする。これはいったい何なんだろう?昨日の話では、ここら辺ではその種をなかなか見つけられないので、幸福の種と呼んでいるらしい。何故、それが部屋にあったのか?窓は閉まっていた。私が来る前に換気してそのときに入ったものなのか。それとも、私のカラダに着いてきたのかもしれない。
気配がする。部屋のいつも定位置のようだ。扉を開いて、左側の隅にいる。そんなに悪い霊ではない。何か思い残しがあるんだろうか。それが、この植物と関係している気がする。理由は全く分からないけれど。
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