朝に出遅れた僕は
街をさまよい
どうでもいいひとつの傘を目印に
歩き続けた
時間なんてどうでもいい
行き場なんてどうでもいい
僕がいるここが大事なんだと思う

いつも誰かが雨に濡れているこの星では
どこかで虹がかかっているかもしれない

昼に出遅れた僕は
夕暮れを見ながら
今日は眠れるかなと思った
自分の輪郭がはっきりしてくる
家なんてどうでもいい
気温を気にしている
僕がここにいることで何かがわずかに変わっていくだろう

いつも誰かが月を見ているこの星では
どこかで飢えて死んでいる人がいるだろう

夜には出遅れない
自分を滑り込ませて
誘う
僕はメモをとり
音楽を聴きながら踊った
自分を寝かしつけるコツを
僕は探し続けている

いつも誰かが雨に濡れているこの星では
眠れずに朝を迎える僕がいる

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