白いくしゃくしゃのシーツの中で溺れそうなふりをする。
ほうほうのてい、といった塩梅でベッドからずり落ちてみる。
這い出す。
顔を床に擦り付け腕を伸ばし背骨を思いきりたわませる。
まだ下半身はベッドの中にあったのだが、
あっ、と思う間もなく体は床に転がってしまった。
どしん、というギ音を使ってみることにする。
どしん。
転がるしゅんかん、わたしはどんんな体勢をとっていたのか?
筋肉はどう動き、関節はどう曲がったのか?
首の左側がいたい。
どうねじったのか?
分からない。
そんなことを落ちたままの姿勢でしばらく
Tシャツ一枚パンツいっちょうで
舌の上でアメを転がすように頭の中で転がしていた。
パジャマは着ない。
めんどくさいから。
今日は日曜で、時間は午後の2時半である。
天気はいいようだ。
快晴。
そしてこの部屋でわたしは一人である。
コ・ノ・ヘ・ヤ・デ・ワ・タ・シ・ハ・ヒ・ト・リ・デ・ア・ル。
この言葉の調子が良いのでもう一度使ってみることにする。
この部屋/で/わたし/は/一人で/ある。

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