愛の生活

2002年5月19日
あれは二月の寒い冬 やっと十四になった頃
窓にちらちら雪が降り 部屋はひえびえ暗かった

愛と云うのじゃないけれど 私は抱かれてみたかった

あれは五月の雨の夜 今日で十五と云う時に
安い指輪を贈られて 花を一輪かざられて

愛と云うのじゃないけれど 私は捧げてみたかった

あれは八月暑い夜 すねて十九を越えた頃
細いナイフを光らせて にくい男を待っていた

愛と云うのじゃないけれど 私は捨てられつらかった

そしてこうして暗い夜 年も忘れた今日のこと
街にゆらゆら灯りつき みんな祈りをするときに

懺悔の値打ちも無いけれど 私は話してみたかった

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