もし彼が知れば

彼の目
あの瞳が私を哀れむ

あのくちびるが
わたしをさげすむ

夢にもおもってないだろうに

あの川岸で泣いている私を見たときから
なにかと語りかけてくれた彼の

なにも知らないでいた彼の
まなざしを
私は 失う

彼が知れば
いま 対等なこの足場を失う

言葉にならない
私の中のなにかを
私は確実に失う

どうして彼に見せることができる?
できない―
できない!

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