お栄ひとりがたり

2002年4月16日
人間はたったひとりでも
それほど淋しくはないものである

よく目を見開けば
そこに 季節 が流れているからである

今は秋―

この秋に合わせて生きていけばよいのだ―
とお栄は思った

冬にはまた冬の生き方があろう
それはまたその時に考えればよいこと―
降る雪が 凍てつく枯枝が
その時の生き方をしずかに教えてくれよう

そこに何のさみしいことがあろう

友達もなく伴侶もない
しかし
そこに季節が流れているのだ
誰もいないのではない

自分がいる…
とお栄は思った―

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