さて。
部屋の中をはいまわる私は
影ぼうし
で、
カーテンに頭をつっこんで
そこはたいへんホコリくさいことを確認
私は
こうして
私たらしめている
その私のあいまいな記憶をたどると…
学校の体育館をすっぽりおおう巨大な白い壁や
毛がまばらな三人の男や
(そのうち一人は私を愛しているのに…)
そーゆー全ての
どーだかわからないもの。

「さびしさである」

こーして私はいつも友だちが欲しいのだが
そのキモチはいつも誰かにつつぬけで
その誰かは、私がトモダチにしたいと思う誰かを
鳥につつかせたり
階段の最後の段でつまずかせたり
醜悪な悪口をいいふらさせたり
ケーキに毒をしこんだり
夢に出てきて首をはねたり

つまるところ…

脳みそであった。

トモダチが欲しいのは
私ではなく脳みそ
サビシガリヤはワタシでなくノウミソ

はてしなくつなぎあうニューロンの白い手と手
だがやがて頭蓋骨の暗い壁につきあたり
自分が暗黒の中に閉じこめられていることに気がつく。
「サビシサ」とは頭蓋骨の暗黒の中に
ほの白くたたずむ脳みそのキモチそのものであった。

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