「お前って人当たりはすごくいいのに冷たいこと言うのな」

幼かった
誠実に真実を見極めようとするほど
言葉は誤解された
まだ弱い魂は傷ついた
誰も自分ほどには真実は大切なものではないのだという
事実もまた
僕を深く傷つけた
僕は冷たかったことなんか一度もない
言葉が誰にも届かない
あの言いようもない絶望感

大学に入って社会人になって
いつまでも青臭いこと言ってても仕方ないから
当たり障りない人付き合いするようになった
真実がどうだのとアホなこと言って
人に誤解されて
自分を使いべらすこともない

楽だな
でも空しい

他人に何も期待しなくなった今の方が
あのときよりずっと冷たい

ひとりで暮らすようになった
大人になるっていい
自分ひとり喰わすことができればいいんだから

でもなんとかしなくちゃ
僕は僕でなくなってしまう

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