玉井さん その6

2001年12月17日
 それから、しばらくたって、冬がやってきた。
玉井さんがいなくなった。
引っ越したのだろうか。
もちろんさよならの挨拶なんてする義理もないのだろうけど、
なんだか寂しかった。
冷え切った部屋に帰宅する。
すぐさま暖房を入れて、風呂にお湯をはる。
あったかいお茶をいれて、
音楽をかけ、無音のテレビを眺めていた。
玉井さんだ。
見間違えようのない、
玉井さんの写真がテレビに映っている。
あわてて音量をあげる。

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