玉井さん その2

2001年12月13日
 32歳にもなって母が恋しいわけでもないが、
残業を終えて、結局、仕事関係の人以外とは
まともに話さなかったなあと思ったりすると、
なんだか朝の会話が懐かしく思えてくるのだった。
恋人もなく、ひとりで仕事をしていて、寂しくないわけはない。
でも、ひとりの自由さを知ってしまったら、それを手放すのも惜しい。
それを口実にしているだけかもしれない。
なにも自分から働きかけないことの。

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