クウネルアソブタイクツアソブ
2001年12月10日人生とは、諸君、退屈なものだ。だがそれを言ってはいけない。
何しろ空はきらめき、大いなる海は思い焦がれ、
ぼくら自身もきらめき焦がれ、
その上、子どものころ母さんから(何度も何度も)
聞かされたが、「仮にも退屈を認めるというのは、
自分に何も
才覚がないということ」。してみると、ぼくには何も
才覚がないらしい、死ぬほど退屈だから。
どこの国の人間も退屈、
文学も退屈(とくに大文学が)、
ヘンリーも退屈―いつもアキレスみたいな苦境に立って、
不平たらたら。
人々を愛し、立派な芸術を愛し―それがまた退屈だ。
そして静かな丘も、ジンも、およそ退屈に見え、
なぜか一匹の犬が
自分と尻尾をはるかに遠い遠い
山か海か空へ運んでいってしまい、あとには
おどけ者の、ぼくひとり、ぴくぴく。
何しろ空はきらめき、大いなる海は思い焦がれ、
ぼくら自身もきらめき焦がれ、
その上、子どものころ母さんから(何度も何度も)
聞かされたが、「仮にも退屈を認めるというのは、
自分に何も
才覚がないということ」。してみると、ぼくには何も
才覚がないらしい、死ぬほど退屈だから。
どこの国の人間も退屈、
文学も退屈(とくに大文学が)、
ヘンリーも退屈―いつもアキレスみたいな苦境に立って、
不平たらたら。
人々を愛し、立派な芸術を愛し―それがまた退屈だ。
そして静かな丘も、ジンも、およそ退屈に見え、
なぜか一匹の犬が
自分と尻尾をはるかに遠い遠い
山か海か空へ運んでいってしまい、あとには
おどけ者の、ぼくひとり、ぴくぴく。
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