ヨハネ 断章 その13
0年0月0日 イエスと私が距離を縮めるにつれて、
兄は宗教・信仰に対する研究に熱心になった。
それまで馬鹿にしていた学問に連日打ちこんだ。
読み書きさえ教わることを拒んでいた兄のその姿は、
初めて、私に優越感を与えた。
兄は必死で熱心さをアピールした。
だが、イエスと出会い、高みの存在を感じるのではなく、
知ってしまった私は、優越感にひたることさえ許されなかった。
彼のあがきもまた切なく思えた。
私は、兄に対して無関心になっていった。
それは、赦しに似ていたかもしれない。
兄は宗教・信仰に対する研究に熱心になった。
それまで馬鹿にしていた学問に連日打ちこんだ。
読み書きさえ教わることを拒んでいた兄のその姿は、
初めて、私に優越感を与えた。
兄は必死で熱心さをアピールした。
だが、イエスと出会い、高みの存在を感じるのではなく、
知ってしまった私は、優越感にひたることさえ許されなかった。
彼のあがきもまた切なく思えた。
私は、兄に対して無関心になっていった。
それは、赦しに似ていたかもしれない。
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