インターミッションその1 深夜の俺様
2001年11月19日 脳味噌は―
脳味噌という代物を余はひどく怖れるよ―
脳味噌は、氷りついて動かないのだ。
そこで俺は様様な手段を講じてぜひとも
脳味噌を動かそうと勉めるのだ。
俺の目はいみじくも光り輝き、
額は痩せくたびれて、
頭は唸りを生じ、
俺は―
ほがらかに気狂いになりそうな気がするのだ。
俺の唇は酒を一滴も呑まぬのに
呂律も廻らなくなって、ワハ、オモチロイヨ
などと言うのだ。
こんな風にして、俺の身体は何かガラスのような
脆い物質から出来ていて、
どこかしらん一寸でも動かしたが最後
ピチピチと音がしてわれちまうような気になる。
舌を出してさえゼンマイがくずれそうな
気がするから(ああ、舌が出してみたいねえ)
笑いたくてたまらないのだが―
俺は断じて笑わんよ。
脳味噌という代物を余はひどく怖れるよ―
脳味噌は、氷りついて動かないのだ。
そこで俺は様様な手段を講じてぜひとも
脳味噌を動かそうと勉めるのだ。
俺の目はいみじくも光り輝き、
額は痩せくたびれて、
頭は唸りを生じ、
俺は―
ほがらかに気狂いになりそうな気がするのだ。
俺の唇は酒を一滴も呑まぬのに
呂律も廻らなくなって、ワハ、オモチロイヨ
などと言うのだ。
こんな風にして、俺の身体は何かガラスのような
脆い物質から出来ていて、
どこかしらん一寸でも動かしたが最後
ピチピチと音がしてわれちまうような気になる。
舌を出してさえゼンマイがくずれそうな
気がするから(ああ、舌が出してみたいねえ)
笑いたくてたまらないのだが―
俺は断じて笑わんよ。
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