グリムが著者に戻った後の世界。手鏡が小人
王子たちのところにいる。

王子:あ、この道はいつか来た道。
   何だろう?
   私の中に、姫を助けることのできる
   もう一人の私がいる。
   閉じられた三面鏡で、向かい合ってる
   二枚の鏡じゃない方の鏡。
手鏡:それがあなたなの、王子。
   グリムと鏡はお互いを写してた。
   二つの鏡が向かい合えばそこに迷宮が
   生まれるわ。その迷宮に写りこまない
   あなたに二つの鏡は憧れていたの。
   だから、あなたを創り出したのね。
   古典的な配役つかって。
小人あ:あーっ!はよしないと白雪姫のからだが
   消えてまう!
小人い:王子!わけ分かんないこと言ってないで
   何とかしてよ。
手鏡:今のあなたにならできるでしょ?
王子:ああ。…棺をおろしてくれないか。

小人たち棺をおろす。王子姫にキスする。

小人あ:あーっ!!!!
    (小人いが口をふさぐ)

雪がやみ、白雪姫のからだは元に戻り、目を覚ます。

白雪姫:王子…いえ、グリムなの?
   わかってるわ。
   私、眠っている間に夢をみたわ。グリム
   っていう童話好きな人が子供達に話しを
   しているの。私たちのことよ。
   そうして、グリムは懐かしそうに口にしたわ。
   「白雪姫」って。

白雪姫がまわりの雪をあつめ、頭上で散らすと
花びらが舞い降りてくる。

小人う:わかるような気がするなあ。
    なんでだろう?
小人あ:話自体はわからへんけど。
小人い:僕らも迷宮の中にいるのかな、ホントは。
王子:姫、鏡のところへ行きましょう。

白雪姫、ひとり割れてしまった鏡のところへ行く。
鏡に手を添え、頬をあてて

白雪姫:鏡よ、鏡よ、鏡さん。
   この世でいちばん私を愛してくれたのは
   …あなたね、グリム。

       【終劇】

※お気に入り登録していないひとは、
 秘密日記しらないので、注釈。
 これは、中学3年のとき授業で書いたやつ
 でーす。ぷぷぷ。遊眠社見始めた時期って
 ことね。ははは。

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