小さな戯曲「グリム著白雪姫」Scene9
2001年11月7日手鏡:そう…あんたがそう言うなら…
この世界はツクられたもんなんだわ。
ただの誰かさんのためのオハナシでしか
ないんでしょ?
グリム:ごめん。
でも僕、グリムの居る世界だってオハナシ
かもしれない。
真実なんてありはしないよ。
目に入るものさえ、僕には信じられない。
この世界、僕の頭の中の迷宮さえ水の泡。
手鏡:それで、あんたの居場所に戻って、
この話の続きを書くのね。
「白雪姫」を。
グリム:うん…勝手なのはわかるんだ…でも…
僕は…。そうだなあ、(苦笑)王子に
なりたかったなあ。
…でも、キミに逢えたのは本当に良かった。
手鏡:(苦笑)ほんと勝手よ、あんたって。
グリムが優しく微笑む。すると鏡にひびが入り、
像が写らなくなる。
この世界はツクられたもんなんだわ。
ただの誰かさんのためのオハナシでしか
ないんでしょ?
グリム:ごめん。
でも僕、グリムの居る世界だってオハナシ
かもしれない。
真実なんてありはしないよ。
目に入るものさえ、僕には信じられない。
この世界、僕の頭の中の迷宮さえ水の泡。
手鏡:それで、あんたの居場所に戻って、
この話の続きを書くのね。
「白雪姫」を。
グリム:うん…勝手なのはわかるんだ…でも…
僕は…。そうだなあ、(苦笑)王子に
なりたかったなあ。
…でも、キミに逢えたのは本当に良かった。
手鏡:(苦笑)ほんと勝手よ、あんたって。
グリムが優しく微笑む。すると鏡にひびが入り、
像が写らなくなる。
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