プリオシン海岸にて

2001年10月9日
ベルイマンの女性遍歴は奔放だ。
正式な結婚が5回、同棲は数え切れない。
彼の心変わりで関係は終わるが、その後も
仕事上の関係が続く女性も多い。

「私が愛した女性達はみんな親友だよ」
彼は言う。

ベルイマンは、なぜそんなに女性を惹き付ける
のですか?

「彼と同じ空間にいると、認められているという実感がするの。人は誰でも寂しがり屋で、
認められ、理解されたがっているから、それが
愛につながっていくのではないかしら」
ある女性は語った。

承認と接触。
人の精神の冬を見つめる彼には
人の一番欲しいものが分かっていた。

でも、彼にとっては、

人には常に一対一で向き合う対象が必要なんだ。
でないと、自分ってものがわかんなくなってしまう。
人は一日に何時間眠るのか。
一日にどのくらいのものを食べるのか。
自分と他人を区別するものは何なのか。
意味もなく不安になるのは何故なのか。
美や好悪の基準はどこにあるのか。
具体的な相手がいないと
分からなくなってしまうわけ。
ひとりでいると
自分ってものの輪郭が
ぼやけてしまうのさ。

そんな感じだったんじゃないのかな。

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