囚人の最後の歌

2001年7月1日
何故こんなにもいる人々の
一人一人がお互いに
まったくちがっているのだろう?

人に嫌われる蛇だとて、望んで蛇になったわけではないだろう
おなじ命を宿すのならば、人間に、選べるならば王家にこそ生まれたかったと
言うはずだ

その人間というのが不思議なイキモノ
殺し合い騙し合い奪い合い
おなじ心のもう一方で
愛して信じて与え合う
どちらが本当なのだろう?

退屈しのぎの戯れに、ふと創りだした生命が
あれよというまに枝をはり
かくまで複雑怪奇な感情を持ち、走り出し
手に負えなくなるだろうことを予言して
あっぱれ全能の大神は
見えない鎖を張り巡らせて、一人残らず 我らを繋いだ
運命という名の舞台に

何も知らずに人は笑う
光と影を交互にくぐり
定めの道を定めと知らず
歩き 踊り 振り返り

それでも人と生まれたからには
みどりの風を身に纏い
威風堂々
生きてみよう
祈り 闘い 愛し合おう

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