違う!僕はハムレット気取りな訳じゃない、そんな柄でもない。
下っ端貴族ぐらいのもんだ、ぴったりの仕事といえば何だろう
王様の行進の盛り上げ役、芝居の一つ二つもいたしましょう、
王子に忠言申し上げる。間違いない、ただ都合のいい道具なだけ、
でも、実はゴマスリ余念なく、その上さらに口うるさい。
コムズカシイことばかり吐かす割りに、頭自体はちょっと鈍そう。
時には誰が見ても苦笑いー
時には単なる馬鹿とも紙一重。

        年だけはとっていく・・・年だけはとってくなぁ・・・
        ズボンの裾でも巻いてはいてみようか・・・

髪を後ろに撫でつけるってのはどうかな?いっそ、桃でも食ってみる?
いや、フランネルの白いズボンでもはいで浜辺を歩いてみる。
そういえば、僕は人魚達が互いに歌いあってるのを聞いたことがある。

        別に僕のために歌っているわけじゃないだろうけど。

僕は彼女たちが波に乗って波の方へ流されていくのを見てた
彼女たちは風になびく白い髪を梳かしてる
そんな時はいつだって風が吹いていて波を白と黒に分けている。

僕達は海の底の小部屋でのんびり時間を過ごしていた
側には赤や茶色の海草で着飾った人魚の群れ
すると僕らを起こす声がする、その瞬間、僕らは溺れていて・       

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